2013年03月15日
第2回ひがしおうみしSNSモニターツアー その6
2/24 第2回ひがしおうみしSNSモニターツアー
(2日目その3/奥永源寺政所 古民家カフェ「旭仙翠」~ヒトミワイナリー~JR近江八幡駅)
皆さんが木工体験をしている間、窓の外を眺めながら私はずっと気になっていたことが
ひとつありました
それは、ますます激しくなる春の雪
実はこのあと一行は、昔話に出てきそうな茅葺
屋根の古民家カフェ「旭仙翠(きょくせんすい)」さんへと向かう予定になっています。
旭仙翠さんまでの道は、乗用車が通れる道しかなくマイクロバスでは近づけないという
ことでしたが、徒歩で向かっても約5分ということもあり、徒歩での移動は豊かな自然の
中の散策も楽しんでもらえる良い体験メニューになると企んでいたのですが「予想外です」
の降雪に、くるぶしくらいまで積もった雪と、降り続く雪に視界も奪われながらの移動と
なったにも拘わらず、皆さん「雪もまた楽し
」と、自然のサプライズ(?)な演出を楽しんで
の雪中散策となりました(苦笑)
降りしきる雪の中「旭仙翠」のオーナーさんが、待ち合わせ場所へ出迎えに来てくださいま
した。お店に向かう途中、あまりの激しい降雪に少しでも時間を短縮しようと「近道するね」と
オーナーさん。積雪でどこが道かもわからない中、更に「ワイルドだろぉ
」と、道無き道を
進むこと約5分。無事お店に到着しました。(遭難するかと思った・・・笑)

雪の中を歩いて来たこともあり、お店の中に一歩足を踏み入れると、昔話に出てきそうな佇まい
とも相まって「ホッとひと安心。」すぐさま囲炉裏のある部屋に通してくださり、囲炉裏の中央で
燃える炭火の炎
を眺めながら、温かいコーヒー
をいただくと、ついさっきまでの雪の中の
寒さがこの風景を楽しむための試練だったかのようにも思えてきます。

オーナーの佐藤さんは、平成13年12月に長野県から政所へ移住して来られました。
囲炉裏を囲みながら、ご主人がご趣味の釣りで度々この地を訪れておられたことが
きっかけで、この地を気に入り移住して来られたことや、山里での暮らしぶりなどの
お話をお聞かせ頂きました。
尽きぬ話と、外はまだ雪が降っていて囲炉裏から離れがたい思いでしたが、雪の
影響もあり時刻は既に大幅に予定時刻をオーバーしていて、後ろ髪を引かれる思いで
一行は再び降りしきる雪の中、バスへと向かいました。

この後の予定は、ワインの試飲とワイン酵母を使ったパンの試食が楽しめる「ヒトミワイナリー」さんに立ち寄り、その後〝再生可能エネルギー〟実践施設「あいとうエコプラザ菜の花館」の
見学と、道の駅「あいとうマーガレットステーション」でのお買い物でしたが、思いもよらぬ降雪
で予定時刻を大幅に超過していたことも有り、参加者さんには申し訳無かったのですが、ワイ
ナリーに立ち寄った後、解散地のJR近江八幡駅へ向かうことに変更させて頂きました。
それでも2箇所の訪問先を省略したにも拘わらず、車中でお答えいただいたアンケートでは、
「とても楽しかったけど、もう少し訪問先でゆっくりと過ごせたら良かった」とのご意見も多く見受
けられましたので、このお声を次回の企画に反映させていただきたいと思います。
そして、いよいよバスは解散地のJR近江八幡駅へ。
あっという間の2日間でしたが、駅に着きバスを降りられた後、私がバスの中から撮らせて
いただいた皆さんのお写真には、人の優しさや雄大な自然に触れられた優しい笑顔が
光っていました。その笑顔の理由をひとりでも多くの方にお伝えいただけることを願って、
第2回ひがしおうみしSNSモニターツアーのレポートを締めさせていただきたいと思います。
(完)

(2日目その3/奥永源寺政所 古民家カフェ「旭仙翠」~ヒトミワイナリー~JR近江八幡駅)
皆さんが木工体験をしている間、窓の外を眺めながら私はずっと気になっていたことが
ひとつありました

それは、ますます激しくなる春の雪

屋根の古民家カフェ「旭仙翠(きょくせんすい)」さんへと向かう予定になっています。
旭仙翠さんまでの道は、乗用車が通れる道しかなくマイクロバスでは近づけないという
ことでしたが、徒歩で向かっても約5分ということもあり、徒歩での移動は豊かな自然の
中の散策も楽しんでもらえる良い体験メニューになると企んでいたのですが「予想外です」
の降雪に、くるぶしくらいまで積もった雪と、降り続く雪に視界も奪われながらの移動と
なったにも拘わらず、皆さん「雪もまた楽し

の雪中散策となりました(苦笑)
降りしきる雪の中「旭仙翠」のオーナーさんが、待ち合わせ場所へ出迎えに来てくださいま
した。お店に向かう途中、あまりの激しい降雪に少しでも時間を短縮しようと「近道するね」と
オーナーさん。積雪でどこが道かもわからない中、更に「ワイルドだろぉ

進むこと約5分。無事お店に到着しました。(遭難するかと思った・・・笑)

雪の中を歩いて来たこともあり、お店の中に一歩足を踏み入れると、昔話に出てきそうな佇まい
とも相まって「ホッとひと安心。」すぐさま囲炉裏のある部屋に通してくださり、囲炉裏の中央で
燃える炭火の炎


寒さがこの風景を楽しむための試練だったかのようにも思えてきます。

オーナーの佐藤さんは、平成13年12月に長野県から政所へ移住して来られました。
囲炉裏を囲みながら、ご主人がご趣味の釣りで度々この地を訪れておられたことが
きっかけで、この地を気に入り移住して来られたことや、山里での暮らしぶりなどの
お話をお聞かせ頂きました。
尽きぬ話と、外はまだ雪が降っていて囲炉裏から離れがたい思いでしたが、雪の
影響もあり時刻は既に大幅に予定時刻をオーバーしていて、後ろ髪を引かれる思いで
一行は再び降りしきる雪の中、バスへと向かいました。

この後の予定は、ワインの試飲とワイン酵母を使ったパンの試食が楽しめる「ヒトミワイナリー」さんに立ち寄り、その後〝再生可能エネルギー〟実践施設「あいとうエコプラザ菜の花館」の
見学と、道の駅「あいとうマーガレットステーション」でのお買い物でしたが、思いもよらぬ降雪
で予定時刻を大幅に超過していたことも有り、参加者さんには申し訳無かったのですが、ワイ
ナリーに立ち寄った後、解散地のJR近江八幡駅へ向かうことに変更させて頂きました。
それでも2箇所の訪問先を省略したにも拘わらず、車中でお答えいただいたアンケートでは、
「とても楽しかったけど、もう少し訪問先でゆっくりと過ごせたら良かった」とのご意見も多く見受
けられましたので、このお声を次回の企画に反映させていただきたいと思います。
そして、いよいよバスは解散地のJR近江八幡駅へ。
あっという間の2日間でしたが、駅に着きバスを降りられた後、私がバスの中から撮らせて
いただいた皆さんのお写真には、人の優しさや雄大な自然に触れられた優しい笑顔が
光っていました。その笑顔の理由をひとりでも多くの方にお伝えいただけることを願って、
第2回ひがしおうみしSNSモニターツアーのレポートを締めさせていただきたいと思います。
(完)

2013年03月15日
第2回ひがしおうみしSNSモニターツアー その5
2/24 第2回ひがしおうみしSNSモニターツアー
(2日目その2/奥永源寺政所「喜の花工房」での木工細工体験)
慧蔵さんを後にして次は、琵琶湖の支流のひとつ愛知川の源流にほど近い「政所(まんどころ)」
に有る「喜の花工房」さんを尋ねます。
この工房はオーナーの川上さんが、製茶工場として利用されていた建物をご自身の手で改修され、
いまは地域のコミュニティースペースとして開放されたり、「政所」を訪れる観光のお客様に幻の銘茶
とも言われる「政所茶
」やコーヒー
などを提供されている、アトリエ兼休憩処です。
バスは慧蔵さんを出発したあと永源寺ダムを過ぎた辺りから、どんどん周りの景色が雪深く
なり、2月の下旬とは思えないほどの降雪の中を目的地へと向かい、目的地に着いた時に
足元は15cm以上の積雪
で、辺り一面白銀の世界となっていました。
主催者としては苦笑いするしか無い状況でしたが、今回参加された方はお住まいが雪国で
無い方ばかりで、近年これほどの雪景色を目にすることが無いことから、童心に還って(?)
雪景色も楽しんでいただけたようです(笑)
そして、今日はこのSNSツアーのために何か体験メニューが出来ませんか?と川上さんに
お願いしたところ、和菓子をいただくときに使う木製の小さなナイフのような道具「くろもじ」を
「煤竹(すすだけ)」を使って作る木工体験をご提案いただきました。
工房に到着すると、製茶工場を改修して作られたそのスペースには、当時の面影を残す作業
台が大きなテーブルになっていたり、製茶機器の車軸部分を使ったガラスのテーブルが有った
りと、川上さんの愛着がひしひしと伝わってくるこの空間に、参加者さんも感動されている様子。
さらに、川上さんの奥さんは絵画や陶芸、キルトアートなど多趣味な方で、工房の窓際や壁に
飾られた「政所」の四季折々に見せる自然の彩りを切り取ったような作品が目を惹きます。
一息ついたあと、さっそく小刀片手に木工細工に挑戦です。
ご用意いただいた材料から好みの大きさのものを選んだあと、「小刀なんて、使うの何年振り
かなぁ」と懐かしい思い出とともに作業が進み、世界にひとつの「マイくろもじ」が完成しました。



製作作業のあと、川上さんのご好意で奥さんお手製の出来立て「へそ団子」と幻の銘茶
「政所茶」も振舞われ、窓の外いまだ降り止まない雪を眺めながらいただく温かいお茶が、
身も心も暖かくしてくれました。


「くろもじ」とは
「くろもじ」は、茶席などで和菓子をいただく際に使う小さなナイフのような道具の呼び名。
この原料となるクスノキ科の樹木の樹皮には黒い模様が有ることから黒文字(くろもじ)と呼ばれ
ています。その黒文字という木を削って作られている和菓子を切り分けるのに使う小さな木製の
道具で、樹木の名前がそのまま道具の呼び名となっています。
厳密には、黒文字以外の材料で作られたものは「くろもじ」ではないのですが、いまでは原材料
にかかわらずこの道具のことを「くろもじ」と呼びます。
(材料が黒文字でないものを「くろもじ」とは言わないとおっしゃる方もいらっしゃるようですが・・・)
「煤竹(すすだけ)」とは
煤竹は、古い茅葺屋根家屋の屋根裏や天井からとれる竹のことで、100年から200年以上という
永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが
特徴の材料。茅葺屋根に囲炉裏という家屋がほとんど無い現代においては、煤竹そのものが希少
であり、価格は1本で数十万円以上することも普通とされるたいへん高価な材料です。
政所では数は減ってはいますが、まだ茅葺屋根の民家も有り、リフォーム等をされる際に手に入る
ことはあるのですが、人工的に作ることは可能とは言え、100~200年の歳月を要することを考え
ると、かなりレアで高価な材料なのです。
(続く)
(2日目その2/奥永源寺政所「喜の花工房」での木工細工体験)
慧蔵さんを後にして次は、琵琶湖の支流のひとつ愛知川の源流にほど近い「政所(まんどころ)」
に有る「喜の花工房」さんを尋ねます。
この工房はオーナーの川上さんが、製茶工場として利用されていた建物をご自身の手で改修され、
いまは地域のコミュニティースペースとして開放されたり、「政所」を訪れる観光のお客様に幻の銘茶
とも言われる「政所茶


バスは慧蔵さんを出発したあと永源寺ダムを過ぎた辺りから、どんどん周りの景色が雪深く
なり、2月の下旬とは思えないほどの降雪の中を目的地へと向かい、目的地に着いた時に
足元は15cm以上の積雪

主催者としては苦笑いするしか無い状況でしたが、今回参加された方はお住まいが雪国で
無い方ばかりで、近年これほどの雪景色を目にすることが無いことから、童心に還って(?)
雪景色も楽しんでいただけたようです(笑)
そして、今日はこのSNSツアーのために何か体験メニューが出来ませんか?と川上さんに
お願いしたところ、和菓子をいただくときに使う木製の小さなナイフのような道具「くろもじ」を
「煤竹(すすだけ)」を使って作る木工体験をご提案いただきました。
工房に到着すると、製茶工場を改修して作られたそのスペースには、当時の面影を残す作業
台が大きなテーブルになっていたり、製茶機器の車軸部分を使ったガラスのテーブルが有った
りと、川上さんの愛着がひしひしと伝わってくるこの空間に、参加者さんも感動されている様子。
さらに、川上さんの奥さんは絵画や陶芸、キルトアートなど多趣味な方で、工房の窓際や壁に
飾られた「政所」の四季折々に見せる自然の彩りを切り取ったような作品が目を惹きます。
一息ついたあと、さっそく小刀片手に木工細工に挑戦です。
ご用意いただいた材料から好みの大きさのものを選んだあと、「小刀なんて、使うの何年振り
かなぁ」と懐かしい思い出とともに作業が進み、世界にひとつの「マイくろもじ」が完成しました。



製作作業のあと、川上さんのご好意で奥さんお手製の出来立て「へそ団子」と幻の銘茶
「政所茶」も振舞われ、窓の外いまだ降り止まない雪を眺めながらいただく温かいお茶が、
身も心も暖かくしてくれました。



「くろもじ」は、茶席などで和菓子をいただく際に使う小さなナイフのような道具の呼び名。
この原料となるクスノキ科の樹木の樹皮には黒い模様が有ることから黒文字(くろもじ)と呼ばれ
ています。その黒文字という木を削って作られている和菓子を切り分けるのに使う小さな木製の
道具で、樹木の名前がそのまま道具の呼び名となっています。
厳密には、黒文字以外の材料で作られたものは「くろもじ」ではないのですが、いまでは原材料
にかかわらずこの道具のことを「くろもじ」と呼びます。
(材料が黒文字でないものを「くろもじ」とは言わないとおっしゃる方もいらっしゃるようですが・・・)

煤竹は、古い茅葺屋根家屋の屋根裏や天井からとれる竹のことで、100年から200年以上という
永い年月をかけ、囲炉裏の煙で燻されて自然についた独特の茶褐色や飴色に変色しているのが
特徴の材料。茅葺屋根に囲炉裏という家屋がほとんど無い現代においては、煤竹そのものが希少
であり、価格は1本で数十万円以上することも普通とされるたいへん高価な材料です。
政所では数は減ってはいますが、まだ茅葺屋根の民家も有り、リフォーム等をされる際に手に入る
ことはあるのですが、人工的に作ることは可能とは言え、100~200年の歳月を要することを考え
ると、かなりレアで高価な材料なのです。
(続く)