12/9 ひがしおうみしSNSモニターツアー
(2日目その2/「香想庵での昼食」)
さて、民宿体験の心温まる交流で心が満たされた一行が「腹が減っては旅はできねぇ(笑)」と、
今度は〝おなか〟を満たしに向かったのは、旧永源寺地区にある四方を森に囲まれた中に佇む
茅葺屋根のレトロな雰囲気漂うレストランです。
オーナーの池田さんが「幼かったころの暖かい家庭の思い出を再現したい」と築160年の茅葺屋根の民家(実は、この民家は池田さんの実家として使われていた建物なのです)を、この場所に移築して平成15年に開業された、その名も
田舎の親戚「香想庵」で、鹿肉や清流にしか生息しない川魚を使ったお料理をいただきました。
特に鹿肉を使ったお料理は、数が増えすぎて有害獣となってしまって処分されるだけだった鹿を、
ただ処分されるだけでは、命に対してあまりにも失礼だとの想いから美味しく戴くことで、鹿と人との
共存をと考えて作られたメニューなのです。
そして、同じ敷地内には県内だけでなく県外にもファンの多い
ジェラートショップも併設されています。
このお店も、乳牛を育てておられる池田さんが、流通の仕組み上、毎日大量に廃棄処分となっていた牛乳に心を痛め、廃棄しないで何かに商品化することができないだろうかと試行錯誤の末、
イタリアンジェラートに辿り着き開店されたお店です。
美味しさはもちろん、そんな池田さんの思いが評判となり、今では多い日には1日に1,000人以上 ものお客さんが訪れるという人気のお店です。
お店に入るとどこか懐かしく落ち着いた雰囲気に癒されます。席に着くとまず大きな器に入った
お抹茶と、一口サイズのきな粉餅が出てきました。参加者さんは(私も)大きな器を茶道よろしく
両手を添えて口に運び、ちょっと神聖な雰囲気でお茶を戴きます。
ただ普通にお茶を出すのではなくこんな演出も人気の秘密なんだなぁと感心していると、ほどなくお料理が運ばれてきて大きなお皿に綺麗に盛り付けられたお料理に更にテンションが上がり
ます。お料理とは別に、これまた大きな器に盛り付けられた自家製のお漬物の盛り合わせも出てきて、その優しい味にまたまた会話も弾みます。
お料理が運ばれてきた時に、お店の方が 「ジェラートが付きますから、食事が終わったら押して
くださいね」 と呼び鈴を置いていかれたのですが、お店の雰囲気や美味しくてボリュームのある料理に会話も弾み、その呼び鈴を押すのを忘れていたことに気付いたのは、食べたお料理がしっかり
おなかに落ち着いた満腹のあとでした。
「ジェラート食べられるかなぁ? 」 と心配されていましたが・・・
出されたジェラートも完食し、食後には隣接のジェラートショップでもしっかりジェラートを食されていた参加者さん。
私が心の中で「さっきの、ジェラート食べられるかなぁ?」は何だったんだ! と、ツッコミを入れていたのは言うまでもありません(笑)
(続く)
お店のオーナー池田さんの食材に対する深い愛情と、開店までのリアルストーリーは
こちらから